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| ・大腿骨頭壊死とは大腿骨の骨頭が何らかの原因によって血行障害を生じ、骨頭の骨組織が壊死(死んでしまう)疾患です。 ・特発性大腿骨頭壊死(原因がない症例)と症候性大腿骨頭壊死(原因のある症例)に分かれます。 1)特発性大腿骨頭壊死 ・明らかな原因なく発生します。 ・20〜40歳に好発し、両側例も散見いたします。 ・なお危険因子としてステロイド使用歴やアルコール大量摂取歴、喫煙歴などがあります。 2)症候性大腿骨頭壊死 ・明らかな原因を有する症例です。 ・外傷(股関節脱臼、大腿骨近位部骨折など)やペルテス病に起因する症例 ・潜函病(水中で作業し急に地上に戻った際に骨頭が窒素ガス塞栓症)を起こす症例 ・放射線照射などの症例などががあります。 症状 ・股関節の痛みや運動障害、歩行障害、跛行(かばうように歩く状態)です。 ・なお腰痛や臀部痛を訴えられる症例もありますので、腰椎疾患(腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、梨状筋症候群など)の鑑別が必要です。 診断 ・レントゲン検査(帯状陰影や骨頭陥没)やMRI(骨頭内帯状低信号)、CT、骨シンチグラフィー(cold in hot)などで確定されます。 ・なお早期の症例は、レントゲンでの診断は困難ですので、MRIが必要となります。 ・鑑別疾患として変形性股関節症、大腿骨頭軟骨下脆弱性骨折、骨腫瘍(転移性骨腫瘍)などがあります。 治療 1)保存的治療 ・壊死の範囲が少ない症例は杖などよる免荷歩行を勧めます。 ・肥満症のある方は肥満解消を指示します。 ・薬物療法として疼痛緩和にアセトアミノフェンや物理療法、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤、外皮用薬を処方します。 ・改善がなければトラマドール塩酸塩やデュロキセチンなどを検討します。 ・運動療法として股関節のストレッチングや腰のストレッチング、股関節の筋力強化、腰の筋力強化などを指導します。 2)手術的治療 ・しかし大半の症例は進行性に経過するため手術が必要となります。 ・術式は骨切り術と人工関節に分かれます。 ・骨切り術は骨頭に正常組織(骨頭がまだ壊死していない部位)が十分あれば、その正常の骨組織で荷重させる手術です。 ・大腿骨骨頭回転骨切り術や大腿骨内反骨切り術、大腿骨外反骨切り術などがあります。 ・人工関節は広範囲に壊死を認める症例に行われます。 ・人工骨頭置換術(骨頭のみに人工物に入れ替える手術)や全人工股関節置換術(骨頭、臼蓋ともに人工物に入れ替える手術)が行われます。
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