グルココルチコイド(ステロイド)



グルココルチコイド
は、強力な抗炎症作用と免疫抑制作用を有しています。膠原病や気管支喘息、肺炎、腎臓病、皮膚病、アレルギー疾患、突発性難聴などに使用されます。整形外科領域では
関節リウマチや一部の痛風発作などに処方されます。

グルココルチコイドの服薬で大切なことは、薬を勝手に調整したり、量を増やしたり、減したり、飲み忘れたり、中止しないことです。調子が良いからと言って、急に止めたりするとリバウンド現象(急に病状が悪化し、元の状態に戻すことが大変困難になる状態)が起こります。

長期間に渡ってグルココルチコイドを服用しますと、体は自力で生命維持に必要なグルココルチコイドを作ろうとせず怠けてしまいます。したがって、患者さんが勝手にグルココルチコイドの服薬を中止すると、体はグルココルチコイドを作ろうと頑張ろうとしますが、急には産生出来ませんので危険な状態に陥ることがあります。

整形外科領域で使用されるグルココルチコイドは少量(多くは2.5r以下)ですから、重篤な副作用が出現する可能性は少ないと考えられます。長期間の使用は出来るだけ避けて下さい。また短期間大量の投与も要注意です。

グルココルチコイドの副反応として整形外科疾患では
骨粗鬆症特発性大腿骨頭壊死特発性膝骨壊死上腕骨頭壊死などの発生につながります。医師の指示に従って適切に服用されることが大切です。


 たはら整形外科