ペルテス病

ペルテス病とは、何らかの原因で大腿骨頭の骨端核に血行障害が起こり、骨頭が壊死(骨組織が死んでしまう状態)に陥る疾患です。6歳前後の男の子に好発します。症状は股関節部の痛みと運動制限、跛行(足を引きずって歩く状態)です。

診断:レントゲン検査です。初期は関節裂隙(関節のすき間)が拡大し、次第に骨頭が硬化、扁平化、分節化し、経過とともに修復され改善されます。

治療:保存的治療が原則です。大半が装具療法で改善されます。しかし、骨端核の障害が広範囲な症例は、骨切り術(大腿骨内反骨切り術など)が検討されます。ペルテス病は早期に診断し、適切な治療が施されないと骨頭の変形を残し、将来、変形性股関節症を招くことになりますので要注意です。

 たはら整形外科