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ペルテス病について ペルテス病とは、何らかの原因で大腿骨頭の骨端核に血行障害が起こり、骨頭が壊死(骨組織が死んでしまう状態)に陥る疾患です。6歳前後の男の子に好発します。 症状・診断 症状は股関節部の痛み、運動制限、跛行(足を引きずって歩く状態)です。診断はレントゲン検査です。注意深い経過観察が必要な疾患です。初期は関節裂隙(関節のすき間)が拡大し、次第に骨頭が硬化、扁平化、分節化して3〜4年で修復されます。早期診断にはMRI検査が有益です。 治療 保存的治療が原則です。大半が免荷装具療法(患部に体重がかからないようにする治療法)で改善されます。しかし、骨端核の障害が広範囲な症例は骨切り術(大腿骨内反骨切り術、骨盤骨切り術など)が検討されます。ペルテス病は早期に診断して適切な治療が施されないと骨頭の変形を残し、将来、二次性の変形性股関節症を招くことになりますので要注意です。
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