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| ・肥満とは、体における脂肪組織の割合(体脂肪)が正常より高くなった状態を言います。 ・病的肥満とは、メタボリックシンドローム(糖尿病、高血圧、脂質異常など)を有する方です。 |
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| 原因 | |
| ・単純性肥満(食べ過ぎや運動不足が原因で肥満となる) ・症候性肥満(内分泌性肥満や視床下部性肥満、遺伝性肥満)に分かれます。 ・大半(95%以上)は単純性肥満です。 |
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| 分類 | |
| ・内臓脂肪型肥満(上半身型肥満)、皮下脂肪型肥満(下半身型肥満)とに分類されます。 ・内臓脂肪型肥満は腹が出ているタイプで、脂肪が内臓(主に腸間膜)にたまるものです。 ・皮下脂肪型肥満は皮下に脂肪がたまるタイプで、お尻や大腿、下腿に皮下脂肪にたまるものです。 ・内蔵脂肪型肥満が健康上問題となります。 |
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| 診断 | |
| ・体重に占める脂肪分の割合を体脂肪率と言います。 ・体脂肪率の測定方法は、皮脂厚法や水中体重法、DXA法、インピーダンス法などの方法があります。 ・一般的に、簡便に肥満を評価する方法として、BMI(body mass index・体格指数)がよく用いられます。 ・BMI値は体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算されます。 ・日本肥満学会では、正常値のBMIは18.5〜25です。18.5以下は低体重と言われます。 ・肥満はBMIが25%以上です。 ●1度肥満は25〜30%です。 ●2度肥満は30〜35%です。 ●3度肥満症は35〜40%です。 ●4度肥満は40%以上です。 ・BMI値25以上の肥満症では、高血圧、糖尿病、脂質異常、脳卒中、心疾患が急増します。 ・BMI値22では、メタボリックシンドロームの発生率が最も少なくなります。 |
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| 合併症 | |
| ・肥満を放置しますと、やがて糖尿病や高血圧、高脂血症、心臓病、痛風、脂肪肝、胆石症、脳卒中、腎炎、呼吸器疾患や腰椎疾患及び変形性膝関節症などを併発します。 ・肥満症の癌の発生率は高くなります。男性では大腸癌や胆のう癌、前立腺癌などで、女性では乳癌や子宮癌、卵巣癌などで発生率が高くなります。 |
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| 治療 | |
| 食事療法と運動療法と薬物療法と手術的治療です。 1)食事療法 ・適切なエネルギー摂取は、標準体重あたり25kcalと言われております。 ・標準体重は身長m×身長m×22で計算されます。 ・例えば、体重75kg、身長1.65mの方の標準体重は(1.65×1.65×22=60kg)になります。 ・したがって75kgを標準体重60kgに減量するためは(60kg×25kg=1500kcal)が1日の摂取カロリーとなります。 2)運動療法 ・食事制限のみで減量を行うと、筋肉や骨量も減少します。 ・必ず、ストレッチングや筋力強化訓練、有酸素運動などの運動療法を併用する事が大切です。 ●ストレッチング ・ストレッチングは勢いをつけずに、呼吸を楽にし、痛みのない程度に、ゆっくりと筋肉を伸ばし、心地よい緊張感を維持する程度に行います。 ・痩せたい部位のストレッチを20秒間行い、5回をワンセットとし、一日に数セット行います。 ●筋力強化訓練 ・筋力強化訓練は最大の筋力で目的の筋肉を5秒間収縮させ、数秒間休憩いたします。 ・筋力強化は10回をワンセットとし、一日に数セット行います。 ●有酸素運動 ・有酸素運動は肥満の解消に大切です。ウーキングを勧めます。 ・1kcal消費するには30分の歩行が必要です。 ・1日に300kcal消費する運動量が望ましいと言われていますので、1日9000歩の歩行が最適です。 ・ジョキングやダンベル体操、エアロビクス、水泳、エアロバイク、トレッドミルもお勧めです。 ・脂肪が燃焼し始めるには最低20分間の運動が必要です。 ・運動強度は、カルボーネンの式が用いられます。 ・カルボーネンの式とは、安静時心拍数+(最高心拍数220−安静時心拍数)×係数で計算されます。 ・例えば、50歳の方で安静時脈拍が70拍で運動強度を60%に設定したい時の適切な心拍数は、以下のような計算となります。 ・安静時心拍数70拍+(最高心拍数220−年齢50ー安静時心拍数70)×0.6(運動強度60%)=130拍という計算になります。 3)薬物療法 ●マジンドール(サノレックス) マジンドールは、脳の視床下部にある食欲中枢を抑制し、満腹中枢を興奮させて、食欲を抑制いたします。BMI値35以上の高度肥満症が、対象となり1日1回1錠を昼食前に3ヶ月間服用させます。 マジンドールと運動療法を併用して3ヶ月間で3〜13kg(平均6〜7kg)の減量が可能であった言うデーターがあります。 ●オルリスタット リパーゼの働きを抑え、そのまま脂質を便の中に排出させます。1日3回服用です。 ●セマグルチド 2型糖尿病の治療薬GLP-1受容体作動薬です。BMI値27以上の肥満症が対象です。 4)手術的治療 ・重度の肥満者で重篤な合併症を有する症例は、外科的手術が行われます。 ・保存的治療に効果がなく、BMIが35以上で、糖尿病や高血圧症、脂質異常症、または睡眠時無呼吸症候群のうち1つ以上を合併していることが条件です。 ・術式は腹腔鏡下スリーブ状胃切除術、腹腔鏡下調節性胃バンディング術、腹腔鏡下ルーワイ胃バイパス術、腹腔鏡下スリーブバイパス術などが行われます。
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