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アセトアミノフェンは、脳に作用して発熱や痛みの情報を伝える物質を抑えて鎮痛作用や解熱作用をもたらします。ただし、その作用は弱く、抗炎症作用はほとんどありません。抗炎症作用を有する非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)とは異なった作用で痛みや発熱を緩和する薬です。 筋肉痛や関節痛、神経痛、頭痛、生理痛、発熱などに幅広く使用されます。しかし、非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)と比較して副作用(胃腸障害や腎機能障害)が少なく安全です。それゆえ、小児や高齢者によく使用されます。なお、薬物依存性や耐性、離脱症状は報告されていません。 ●注意点 大量投与や長期投与により肝機能障害をもたらすことがありますので要注意です。さらに、アセトアミノフェンは市販の鎮痛薬に多数配合されているため、知らず知らず過剰摂取になることがありますので注意して下さい。長期間使用されている方は、必ず採血検査(末梢血、肝機能、腎機能など)の定期的なチェックをされて下さい。
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