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| 頸椎の構造 | |
| ・頚椎は7個の椎骨からなり前方部分と後方部分で構成されています。 ・前方部分は椎体と椎間板、ルシュカ関節、横突起よりなります。 ・後方部分は椎弓根と椎弓、椎間関節、棘突起より構成されております。 ・前方部分と後方部分で囲まれたスペースを脊柱管(脊髄が通っている管)と言います。 ・脊柱管の中には頚髄(首の脊髄)が存在し、頚髄から左右8対の頚神経が枝を出しています。 ・頚神経は椎間孔(頚神経が出で行く穴)から出て、腕神経叢となり頚部から肩〜上腕〜前腕〜手指へと下って行きます。 ・頚部の靭帯は前縦靭帯や後縦靭帯、黄色靭帯、棘上靭帯、棘間靭帯があります。 ・これらは周囲の筋肉と協調して、頚部の安定性と保護の役割を担っています。 ・血管系では椎骨動脈が脳に向かって上行し、脳底動脈へ合流します。 ・さらに、頚部の前面では交感神経が周囲の臓器とネットワークを構築し、頚神経と複雑な連絡網を形成しています。 |
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| 外傷性頚部症候群(むち打ち症) | |
| ・交通事故やスポーツ障害などで発生します。 ・頚部が前屈(前に倒し)、後屈(後ろ反り)、回旋(左右のねじれ)、側屈(左右に倒れる)を強いられて起こります。 ・一瞬の事故の衝撃で予後(のち症状)が決まります。 ・すなわち、事故によって起こる筋肉や靭帯、椎間板、頚神経などのダメージより、予後が運命づけられます。 ・また、患者さんの事故以前の頚椎症性変化(頸椎の年齢的変化)や頸椎の姿勢(正常な姿勢か不安定な姿勢)なども予後に大きく影響します。 症状 ・頚部痛や運動障害、頭痛、肩こり、吐き気、めまい、耳鳴り、シビレ感、冷汗、筋力低下など色々な症状を訴えられます。大半は軽症です。 ・時に自律神経失調症様の症状で苦しまれる症例も経験します。 ・これは頚部に存在する交感神経や椎骨動脈の異常な緊張によるものと考えられています。 ・中には、症状が長期間におよぶ症例があります。 ・予期せぬ不意の事故のために反射的防御反応(身構える動作)が取れなかった方や頚椎症性変化が進んでいる方、頸椎の姿勢が悪い方、頚部の筋力が弱い方、マイナス思考で心配性の方によく見られます。 ・時に、頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニア、中心性頸髄損傷、頚髄損傷などの神経障害を認める症例を経験することもあります。 治療 ・急性期は頚部の安静を指示します。 ・疼痛や運動障害の強い症例には頚椎カラー固定の着用をすすめます。 ・薬物療法として疼痛緩和にアセトアミノフェンや炎症緩和に非ステロイド系抗炎症剤や外皮用薬を短期間処方します。 ・亜急性期〜慢性期には物理療法や頚部のストレッチングや筋力強化訓練などの運動療法を指示します。 ・難治例では、神経ブロック療法としてトリガーポイントブロックや星状神経節ブロック、肩甲上神経ブロックなどが検討されます。 ・なお、症状が長期におよぶと、心因的要素も加わり抗不安剤や抗うつ剤の処方やカウンセリングが必要となることもあります。
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