星状神経節は交感神経の塊(かたまり)で第7頚椎の横突起の前方に存在しております。ちょうど、形が星のように見えるために星状神経節と呼ばれています。この星状神経節は頭や顔面、首、腕、心臓、肺などの交感神経と複雑なネットワークを構築しております。 星状神経節ブロックとは星状神経節に局所麻酔剤や生理食塩水、抗炎症剤などを使用することで、星状神経節が支配している臓器の交感神経の異常な興奮を抑えて痛みを緩和させます。 整形外科領域では頚肩腕症候群や胸郭出口症候群、頚椎椎間板ヘルニア、帯状疱疹後の神経痛、頑固な外傷性頚部症候群などの頸椎疾患や上肢の血行障害、反射性交感神経性ジストロフィーなどの疾患に用いられます。
|