ロコモティブシンドローム


ロコモティブシンドローム(以下、ロコモと言います)、別名、運動器症候群とも言います。

ロコモは運動器の障害によって移動能力が低下した状態を言います。運動器とは、人が自分の意志で動かすことができる組織で、体を支える骨や関節、脊椎、靱帯と、手足を動かす脊髄や末梢神経、筋肉、腱などの集合体です。これらの運動器が障害されると、体を支えたり四肢を動かすことが困難となり、運動機能の低下やバランス機能の低下、歩行障害が生じ、やがて転倒しやすくなり骨折を起こし要介護や準寝たきり、寝たきり状態へと進展します。

加齢によるものと、明らかな病気があり二次的に発生するものとがあります。二次的なものとして、各種の変形性関節症(膝関節症股関節症足関節症頚髄症)や脊柱管狭窄症関節リウマチ各種の骨折骨粗鬆症を基盤として軽微なケガで発生する大腿骨近位部骨折脊椎圧迫骨折です。その他、認知症や脊髄疾患、パーキンソン病、脳血管障害などがあります。治療法はリハビリテーション(運動療法物理療法)です。

ロコモの自己チェックをご紹介します。1項目でも当てはまれば「ロコモ」です。
@ 片足立ちで靴下がはけない方。
A 家の中でつまずいたり、滑ったりする方。
B 階段を昇るのに手すりが必要である方。
C 横断歩道を青信号で渡りきれない方。
D 15分くらい続けて歩けない方。
E 2sの荷物(牛乳パック2個程度)を持ち歩くのが困難な方。
F 掃除機や布団の上げ下ろしが困難な方。


 たはら整形外科