基本的な痛みの治療法
整形外科の組織(骨や関節、筋肉、腱、靭帯、神経、椎間板、四肢の血管、皮膚)が傷つくと炎症を起こし痛みが発生します。痛みを緩和するために物理療法を行い、薬物療法として疼痛緩和にアセトアミノフェン、炎症緩和に外皮用薬非ステロイド性抗炎症剤、末梢神経障害性の疼痛緩和に神経障害性疼痛薬、神経伝達物質抑制して疼痛緩和するトラマドール塩酸塩デュロキセチン、心因的な疼痛を緩和する抗不安剤などを検討します。なお、急性期で痛みが強い症例や慢性期の頑固な痛みには注射療法神経ブロック療法を検討します。

また、痛みが慢性化すると関節拘縮(関節が固まる状態)を起こしたり、バランス能力の低下、筋力低下、歩行障害などを生じますので運動器リハビリテーションが必要となります。これらの保存的治療(手術をしない方法)で改善されなければ手術的治療が検討されます。なお、高齢者は痛みによりADL(日常生活動作)やQOL(生活の質、生きがい)が低下しロコモになる場合もありますので適切な処置が必要です。

 たはら整形外科