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| 原因 |
| ・整形外科医でありながら、自分の専門領域である腰椎椎間板ヘルニアの手術を経験しましたので、原因や診断から治療までの経過をご報告させていただきます。 ・原因として外傷や不良姿勢、ストレス、スポーツ、車の運転などが考えられました。 |
| 1)外傷 ・大学時代、ラグビー部に所属しておりました。 ・社会人との試合で後方から不意にタックルされ、辛い腰痛を経験しております。 |
| 2)不良姿勢 ・長時間の手術の際、、術中に腰痛が出現し、度々しゃがみ込むようになりました。 ・慢性腰痛症と判断し、外皮用薬や非ステロイド性抗炎症剤を服用しておりました。 |
| 3)ストレス ・生まれ育った宇部市で開業しました。 ・開業医の仕事は結構ハードです。 ・長時間の座位やストレスのためか、腰痛は頻発しておりました。 |
| 4)スポーツ ・院内旅行でスキーに行き、初心者に手ほどきしました。 ・初心者に長時間の中腰でボーゲンの指導をしました。 ・途中に激しい腰痛を認めました。 ・帰宅後、レントゲン検査で椎間板の狭小(椎間板が潰れている所見)を認めました。 |
| 4)長時間の運転 ・片道4時間かけてゴルフ場に行きました。プレー中は特に問題ありませんでした。 ・帰宅後、車から降りようとした際に、臀部から右下腿へ放散する激痛を認めました。 ・非ステロイド性抗炎症剤と簡易コルセットで経過観察しておりましたが、一進一退でした。 |
| 5)スポーツ ・ラウンド中、ショット後に突然、腰から右臀部〜下腿外側に激痛と感覚異常を訴えました。 ・痛みは歩行で悪化し、しゃがみ込むと楽になります。 |
| 診断 |
| ・MRI検査を行い、第5腰椎‐第1仙椎間にヘルニアを認め、腰椎椎間板ヘルニアと診断しました。 |
| 治療 |
| 1)保存的治療(手術しない治療) ・安静目的にコルセットを着用しました。 ・物理療法(腰椎牽引や電気療法)などを行いました。 ・神経ブロック療法としてトリガーポイントブロックや仙骨硬膜外、腰部硬膜外ブロックも行いました。 ・しかし、症状の改善はなく、3分間歩行すると、休憩がいるようになりました(間欠性跛行の状態です)。 ・夜間、うつ伏せで痛みは悪化し、海老のような姿勢(腰椎前屈位)でやっと睡眠がとれました。 ・最後に、凄く痛いと言われる神経根ブロックを行いました。しかし、効果ありませんでした。 ・その後も耐え難い痛みが継続しておりました。ので手術を決心しました。 |
| 2)手術的治療 ・術式はラブ法です。 ・右神経根はヘルニアにより著明に圧迫され、神経はかなり牽引されていたとの報告を受けました。 ・摘出されたヘルニアの重量は2、8gでした。 |
| 術後の経過 |
| ・仕事の関係上、術後早期(7日目)に診療を再開しました。 ・ところが、術後3週目より、おしっこの切れが悪く、軽度の尿漏れ、残尿感を認めました。 ・MRIで硬膜外血腫を認めました。馬尾神経は血種により圧迫されていました。 ・術後6ヶ月目のMRIで硬膜外血腫は消失し、症状も改善されました。 ・現在まで腰のストレッチングや筋力増加訓練を欠かさず行い、経過観察しております。 |
| まとめ |
| ・私の腰椎椎間板ヘルニアは、スポーツ活動や長時間にわたる中腰での作業、ストレス、長時間の同一姿勢での運転などによって発症しました。 ・耐え難い痛みのため手術の決心をしました。 ・術後の硬膜外血種の発生は、早期の社会復帰に問題があったと判断しております。 |
| たはら整形外科 |