タナ障害

 タナ(棚)について
 ・タナ(膝蓋滑膜ヒダ)とは膝蓋骨(お皿)と大腿骨の間に介在する滑膜ヒダのことを言います。

・見た目に棚に似ていることからタナと呼ばれています。

・タナは胎生期の滑膜隔壁の遺残したもので50%程度の頻度に認められます。



タナ障害
・大半のタナは膝蓋骨の内側に存在します。普段は何ら異常を認めません。

・しかし、軽微な外傷(打撲や捻挫など)、スポーツ活動、膝の酷使によって、タナが慢性的に刺激を受けると、タナは肥厚、硬化し(厚く硬くなり)、膝蓋骨と大腿骨の間に挟まれて症状を引き起こします。


症状
・お皿の内側の痛みや引っかかり感、運動時痛です。

診察
・膝蓋骨内側に硬い物を触れます。

・また膝の曲げ伸ばしの際、膝蓋骨を内側に圧迫すると「コクッ」と引っかかる音が聞き取れます。

・確定診断は
MRIや関節鏡などの検査が必要となります。

治療
1)保存的治療
・物理療法や運動療法(大腿四頭筋のストレッチ、筋力強化訓練)を指導します。

・また
膝装具で改善されるケースもあります。

・薬物療法として疼痛緩和に
アセトアミノフェン、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤、外皮用薬などを短期間処方することもあります。

・効果のない難治例には
ステロイド注射やヒアルロン酸注射を試みます。

2)手術的治療
・保存的治療で改善されない症例は関節鏡視下タナ切除術が検討されます。



 たはら整形外科