ステロイド注射

ステロイドには、強力な抗炎症作用があります。関節内注射腱鞘内注射滑液包内注射神経管内注射として用います。ステロイド関節内注射は、激しい疼痛を認める関節炎や頑固な関節水腫(関節に水がたまる状態)を有する関節炎に使用されます。また、腱鞘炎や滑液包炎や神経炎の治療にも用いられます。ステロイドの種類は、持続時間によって短時間型や中時間型、長時間型に分けられます。

適応については、年齢や患者さんの生活様式、趣味、運動量を考慮し、糖尿病や緑内障、心疾患、肝疾患、腎疾患などの既存症を留意したうえで使用いたします。また、使用部位が加重関節(膝や股、足のような体重がかかる関節)か、非加重関節(肩や肘、手など体重がかからない関節)かによって使用頻度を検討します。


 たはら整形外科