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腸脛靭帯炎について 腸脛(ちょうけい)靭帯炎とは、ランニングによって起こる疾患の1つです。長距離ランナーに多く認めます。別名「ランナー膝」と呼ばれています。膝にO脚がある人やランニング中に足の回内を強めて走る人、腸脛靭帯の緊張の強い人に認められます。原因はランニング中に膝の屈伸(曲げ伸ばし)を繰り返すことで、腸脛靭帯が大腿外側上顆部で擦れて炎症を起こすと考えられています。 症状・診断 運動時の膝の外側部の痛みです。診察では大腿外側上顆部部に圧痛があり、Grasping Test(外側上顆部で腸脛靭帯を押さえ膝を伸展させると痛みを訴えます)が陽性になります。また疼痛部に局所麻酔を打つと症状が改善されますので診断は容易です。なお、レントゲン検査などの画像診断で特有な所見はありません。 治療 1)保存的治療(手術しない方法)が原則です。 まずランニングを極力制限していただきます。運動後はライスの処置をすすめます。物理療法や運動療法(股のストレッチング、膝のストレッチング、股の筋力強化、膝の筋力強化)を指示します。疼痛緩和に短期間のアセトアミノフェンや炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤を処方します。頑固な症例はステロイド注射を試みます。再発を繰り返す症例やO脚の強い症例は腸脛靭帯に負担がかからないようなインソールの着用を勧めます。 2)手術的治療 保存的治療で改善されない症例は腸脛靭帯の緊張を取り除く目的で、腸脛靭帯の部分切離術を検討します。
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