ライス(RICE)の処置とは ライス(RICE)の処置とは安静、冷却、圧迫、挙上の4つの手技です。打撲や捻挫、急性期の骨折の直後に行われる大切な処置です。また、スポーツ障害の予防に行われる処置(クールダウン)でもあります。クールダウンとは運動のあとに四肢や体幹の関節や筋肉、靭帯、腱、神経の興奮や疲労を静める目的に行われるアイシングとストレッチングです。 ●安静 Rest 痛みや腫れを軽減させる目的で行われます。三角巾や包帯などで患部を安静にさせます。骨折や靭帯損傷がある場合は、各種の装具やギプスなどで固定を行います。 ●冷却 Ice 局所を冷却することにより組織の血管は収縮して腫れや炎症反応が抑制させます。また痛みを認知する神経線維の伝導速度が遅延し、筋肉の異常な緊張や発痛物質の発生が抑制されます。冷却温度を0〜10℃前後(皮下脂肪の厚さや筋肉量、季節にり温度を変更します)とします。感覚がなくなる程度に冷却します。氷嚢やアイスバッグ、ケミカルアイスパック、アイスクリッカー、コールドスプレーなどを用います。20分程度行います。 ●圧迫 Compressin 内出血や腫れを抑える目的で行われます。弾力包帯などで圧迫します。 ●挙上Elavation 腫れを抑える目的で行われます。患部を心臓より高く挙上し静脈還流を促します。
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