肉離れ



「肉離れ」について


肉離れはスポーツ活動中や些細な日常生活動作で、筋繊維や筋膜の一部が一瞬にして伸展(伸び)ながら同時に強烈に収縮(ちぢむ)して筋肉が断裂する状態を言います。原因として筋肉の柔軟性の低下や慢性の筋肉疲労、運動過多、ビタミンやミネラルのアンバランスなどが考えられます。

好発部位
肉離れの大半は下肢に好発します。
大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋などに多発します。若年者は大腿四頭筋やハムストリングスの肉離れが多く、中高年者は腓腹筋に多く認められます。腓腹筋の肉離れは大半は内側です。

症状・診断
受傷時に断裂音(バチッ)とともに痛みを訴え、腫れや皮下出血、歩行障害を認めます。診察では圧痛や陥凹(損傷部位を指で押さえるとへこむ状態)を認めます。超音波検査で筋繊維の腫れや断裂、筋膜の損傷、筋肉内や筋膜周辺に血種(血の塊)でを認めます。


治療
受傷直後は
ライスの処置を行います。疼痛緩和にアセトアミノフェン、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤外皮用薬などを短期間処方します。また損傷した筋繊維の回復を促すために物理療法や早期のストレッチング(大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋)や筋力強化訓練(等尺性運動や等張性運動)を指導します。スポーツ復帰は軽症で数週間、重症では数ヶ月間を要します(エコーで観察する限りでは筋肉が正常化するには6ヶ月〜1年かかるケースも経験します)。なお、スポーツ選手や完全断裂の症例では手術するケースもあります。


 たはら整形外科