手部石灰沈着症

手部石灰沈着症とは、手部の腱や靭帯、関節包の周囲に石灰物が沈着する疾患です。原因は不明です。中高齢者に多く認められ、症状として手関節や手指に激痛や脹れ、発赤(赤くなる状態)を認めます。レントゲン検査で手関節部手指に石灰物が確認できれば確定診断されます。稀に、若年者にも発生することがありますので要注意です。

治療:激しい痛みを訴えますから痛みを除くことが先決です。疼痛緩和にアセトアミノフェン、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤外皮用薬などを処方し、効果がなければステロイド注射を検討します。改善が得られない症例は石灰摘出術を行います。

 たはら整形外科