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シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎) ランニングやジャンプ、ダッシュなどを繰り返すスポーツ活動によって発生する脛骨の内側(スネの痛み)です。原因は脛骨内側の骨膜に付着しているヒラメ筋や後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋の筋収縮(使いすぎ)で骨膜に炎症を起こすためと考えられています。陸上競技、バスッケトボール、バレーボールなどのあらゆる種目の選手に認められます。特に過回内足や扁平足を認める方に多い傾向にあります。 症状 運動中や運動後の痛みです。悪化すると歩行時痛を訴えます。圧痛と軽度な腫れを認めます。レントゲンでは特徴的な所見はありません。ただし脛骨疲労骨折との鑑別(見極め)が必要です。確定診断は超音波検査やMRIです。超音波検査で脛骨の骨膜肥厚を認めます。 治療 保存的治療になります。1ヶ月程度のスポーツ活動を中止していただきます。物理療法や運動療法(股のストレッチング、膝のストレッチング、足首のストレッチング、アキレス腱のストレッチングや股の筋力強化、膝の筋力強化、足首の筋力強化、アキレス腱の筋力強化)を指導します。疼痛緩和に短期間のアセトアミノフェン、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤や外皮用薬などを処方することもあります。また過回内足や扁平足を認めて再発を繰り返す症例はシューズ選びやインソールの使用を勧めます。時に頑固な症例はギプス包帯で強制的に安静固定するケースもあります。
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