種子骨障害



種子骨について
 

種子骨とは、先天的に発生した小骨片で関節包の周囲や腱などの中に存在して摩擦の軽減に関与しています。
母趾の種子骨は短母趾屈筋腱の中に存在し、親指の根元に2個あります。その作用は長母趾屈筋腱を保護し歩行時に母趾にかかる負担を軽減する役割を担っています。



種子骨障害について


種子骨障害とは、何らかの原因で種子骨周辺にある滑液包や腱鞘が炎症を起こして痛みが生じた状態です。

症状・診断
症状は母趾球部の痛みと腫れです。種子骨周辺の滑液包や腱鞘が炎症を起こす発症します。診断はレントゲン検査です。
先天的な種子骨異常(大半は種子骨が2つに分裂している二分種子骨です)を認める症例やスポーツ活動によって起こる疲労骨折を経験します。

治療
1)保存的治療(手術しない方法)が原則です。
軽症例はスポーツ活動や作業を極力制限していただき、
物理療法や疼痛緩和にアセトアミノフェン、炎症緩和に非ステロイド性抗炎症剤などを短期間処方します。疼痛の強い症例はステロイド注射を検討します。頑固な症例ではインソール(種子骨部に体重が乗らない状態にする中敷き)の着用をすすめます。これらの治療で大半は改善されます。

2)手術的治療
保存的治療で改善されない症例は手術(関節形成術、種子骨摘出術)が検討されます。



 たはら整形外科