変形性腰椎症

変形性腰椎症とは、加齢的な変化(老化現象)や軽微な機械的刺激(繰り返しの作業)、スポーツ傷害などによって腰椎に生じたレントゲンの変化、異常所見を言うもので病名ではありません。広義(広い解釈)の腰痛症と思われます。変形性腰椎症は、年齢とともに進行します。レントゲン所見は、椎間板の変性や椎間関節の変性、骨棘の形成、不安定性、黄色靭帯や後縦靭帯の肥厚、骨化などの腰椎症性変化を認めます。なお、レントゲンの「異常所見の程度」と「症状」に相関関係はありません。

すなわち、レントゲンで異常所見が強いから症状も強いと言うことではありません。しかし、これらの所見が進行しますと、やがて腰部脊柱管狭窄症を来し、腰痛や足に放散する痛み、シビレ、間欠性跛行(長く歩けない、休憩するとまた歩ける)をもたらします。治療は、腰痛症や腰部脊柱管狭窄症と同様です。

 たはら整形外科