足関節果部骨折

足関節果部骨折は、歩行中やスポーツ活動中の捻挫や転倒によって発生します。足関節果部骨折は内果骨折、外果骨折、後果骨折に分かれます。単独骨折(1部位だけの骨折)の場合もあれば、複合骨折(2部位以上の骨折)の場合もあります。小児においては大半が外果骨折です。特に、外果の骨端線(成長線)(腓骨遠位骨端線)で起こる骨折をよく見かけます。足関節は荷重関節(体重がかかる関節)です。正確に整復されないと、将来、変形性足関節症を招くことになりますので要注意です。

診断:足首の痛みや腫れで、皮下出血、歩行障害などを認めます。診断にレントゲン検査が不可欠です。まず2方向撮影(正面像と側面像)で骨折の有無を検討します。さらに、受傷機転を再現したストレスレントゲン撮影の追加で骨端線損傷が判明されることがよくあります。足首の捻挫は、常に、骨端線損傷や剥離骨折を念頭に置き、必ず3方向撮影(正面像、側面像、ストレスレントゲン像)を行うことが大切です。

治療:保存的治療(手術しない方法)と手術的治療に分かれます。転位が軽度の症例はギプス包帯で治療します。転位(ずれ)が著明な症例では、手術的治療(骨接合術)が行われます。なお、成人の骨折足関節果部骨折を参照されて下さい。

 たはら整形外科