足関節果部骨折

足関節果部骨折は、歩行やスポーツ活動中の捻挫や転倒によって発生します。果部骨折は、内果骨折 、外果骨折、後果骨折に分かれます。単独骨折(1部位だけの骨折)の場合もあれば、複合骨折(2部位以上の骨折)の場合もあります。足関節は荷重関節(体重がかかる関節)ですから正確に整復されないと、将来、変形性足関節症を招くことになり要注意です。

症状:足首の痛みや腫れ、皮下出血、異常可動性(グラグラする)、歩行障害です。診断はレントゲン検査の2方向撮影(正面像、側面像)にて確定されます。しかし、中には受傷機転(ケガをした時の足首の状態)を再現するストレスレントゲン撮影法で診断が確定することがあります。骨折が疑わしければ、必ずストレスレントゲン撮影を行うことが大切です。なお、詳細な情報を得るためにCTが必要です。

治療:保存的治療(手術しない方法)と手術的治療に分かれます。保存的治療は転位(ずれ)のない症例が対象となりギプス包帯ギプスシーネなどで治療されます。手術的治療は、転位を認める全ての症例が対象になります。術式(手術の方法)は、年齢や骨折の部位、スポーツ活動、趣味などに応じて種々の骨接合術が検討されます。

 たはら整形外科