中足骨骨折

中足骨の骨折は重量物が落下したり、機械にはさまれたり、捻挫した際に発生します。中足骨折は部位により頚部骨折、骨幹部骨折、基部骨折に分かれます。

中足骨頚部骨折
中足骨頚部骨折は、頚部の強度が弱いため軽微な外力(ケガ)で骨折します。しかし、足底部の豊富な軟部組織に保護されているため、多少の変形を残しても日常生活にあまり支障を訴えません。保存的治療が原則です。ギプス包帯で治療します。ただし、第1中足骨は体重の支持に重要な役割を担っているため、出来るだけ正確な整復が必要です。転位(ずれ)が著明な症例では骨接合術を検討します。

中足骨骨幹部骨折
中足骨骨幹部骨折は、骨折により足部の横、縦アーチが乱れると歩行時痛を残します。大半の症例が転位(ずれ)を認めますので手術的治療(骨接合術)が必要となります。なお、小児や若年者ではスポーツ障害として中足骨疲労骨折を認めます。

中足骨基部骨折
中足骨基部骨折は、捻挫などの際に第5中足骨の基部骨折として日常の外来で頻繁に遭遇します。転位のない症例はU型ギプスシーネ装具療法で治療します。転位を認める症例では骨接合術を検討します。

 たはら整形外科