肘関節脱臼



肘関節脱臼は
肩関節脱臼の次によく発生します。

分類

肘関節脱臼は
後方脱臼と前方脱臼と側方脱臼に分かれます。大半が後方脱臼です。

肘を伸ばして手をついて転倒した際に、肘関節が過伸展され肘頭が支点となり脱臼します。

症状

痛みや腫れ、変形、運動障害、上肢の短縮(腕の長さが短くなる状態)を認めます。

診断

・レントゲン検査です。


・後方脱臼では、特に尺骨神経損傷、さらに橈骨神経損傷や正中神経損傷などの神経麻痺に注意して下さい。

・脱臼骨折のある症例や軟骨損傷を疑う症例は、CTやMRI検査が必要です。

治療

1)保存的治療(手術しない方法)

・愛護的な徒手整復術が行われます。

・整復の際、麻酔(静脈麻酔、腕神経叢ブロック、全身麻酔)などを用いて、筋肉の緊張を取り除き整復します。

・整復後はギプスシーネ固定や
装具固定を数週間行います。

・その後、関節拘縮(関節が固まらないため)にリハビリテーション(運動療法)を開始します。

2)手術的治療

・陳旧例(時間が経過した症例)や骨折を有する症例や神経損傷のある症例で保存的治療が無効と判断された症例はは手術を検討します。

・術式は脱臼整復術、骨接合術による骨片整復術、神経剥離術などが行われます。



 たはら整形外科