蜂窩織炎

・蜂窩織炎(ほうかしきえん)とは細菌感染によって起こる皮膚と皮下組織の感染症です。

・細菌は主にβ溶血性レンサ球菌(特にA群溶血性レンサ球菌)と黄色ブドウ球菌です。

・感染源は皮膚の損傷(外傷や皮膚炎、皮膚真菌症など)によって発生する場合と感染源が全く特定できない場合とがあります。

・好発部位は足背部、下腿部、
大腿部、前腕部です。

症状
・痛みや脹れ、熱感、紅斑です。

・感染巣が悪化すると細菌が筋膜に沿って拡大し、皮下組織に進行し水泡形成や皮膚硬結、皮膚知覚障害、壊疽などを認めます。

・広範囲に組織に壊死が起こると壊死性筋膜炎や菌血症、敗血症を生じ、生死にかかわる場合もあります。


診断
・起炎菌(原因となった菌)を同定(見つけ出せば)すれば確定されますが、多くの症例では菌の同定は困難です(血液培養による陽性率でも10%程度です)。

・鑑別疾患として深部静脈性血栓や静脈うっ滞性皮膚炎があります。

治療
・蜂窩織炎の起炎菌の大半は、β溶血性レンサ球菌と黄色ブドウ球菌ですのでセフェム系やペニシリン系の抗菌剤を直ちに投与します。

・疼痛緩和や発熱に対してはアセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症剤で対処します。

・
病巣が深部軟部組織におよぶと壊死性筋膜炎になると手術的治療(筋膜切開や病巣掻爬)が検討されます。


 たはら整形外科