前腕骨骨折



前腕骨骨折について


前腕骨骨折
は「橈骨骨折」と「尺骨骨折」と「橈骨骨折+尺骨骨折」の3つに分かれます。大半が外傷(転落や転倒など)の際に、肘を伸ばした状態で手をついて受傷されます。好発年齢(よく起こる年齢)は6〜8歳です。

症状・診断
症状は前腕部の痛みや腫れ、変形です。レントゲン検査で容易に診断されます。


治療
1)保存的治療(手術しない方法)が原則です。
転位(ずれ)が軽度な骨折徒手整復術(引っ張ったりして元の状態に戻す方法)を行い、ギプスシーネギプス包帯で経過観察します。ギプスは出来るだけ回旋障害を残さない肢位で上腕から指の根元まで巻きます。

2)手術的治療
徒手整復しても再転位する症例、転位が著明な症例、神経損傷や血管損傷のある症例は
手術(プレート固定や髄内釘固定など)が検討されます。なお、広義には橈骨遠位端骨折橈骨遠位骨端線損傷も前腕骨骨折に分類されます。


 たはら整形外科