下腿骨骨折

下腿骨骨折は日常頻繁に遭遇する骨折の1つです。下腿骨は脛骨と腓骨よりなります。したがって、下腿骨骨折は脛骨骨折、腓骨骨折、脛骨骨折+腓骨骨折を総じて言います。交通事故や転倒などの直接外力(打撲)が働いて発生する場合と、捻挫などの際に捻転力(ねじれ)が働いて発生する場合とがあります。症状は痛みや腫れで、変形や異常可動性(グラグラする)、歩行困難を認めます。

診断:レントゲン検査では横骨折斜骨折螺旋骨折粉砕骨折に分かれます。なお、子供では初診時に骨折が判明せず、数週間後のレントゲンで骨折が確認されることもあるので要注意です。

治療:保存的治療(手術しない方法)と手術的治療に分かれます。保存的治療は転位(ずれ)のない症例や転位の軽度な症例で、ギプス療法PTB装具、Functional braceなどで治療されます。転位を認める不安定な症例は手術(髄内釘プレート固定)が行われます。なお、下腿骨疲労骨折も参考にされて下さい。

 たはら整形外科