肘頭骨折 肘頭骨折は打撲などの外傷(ケガ)によって発生する場合と、スポーツ活動中に強力な上腕三頭筋の牽引力によって骨折が発生する場合とがあります。 症状・診断 肘の後方部の痛みや腫れ、変形、運動障害(肘を伸ばすことが困難な状態)を訴えます。診断はレントゲン検査で確定診断されます。転位が著明な症例では骨片が上腕三頭筋に引っ張られて大きく上方に転位(ずれ)ます。また、時として剥離骨折を認めます。 治療 保存的治療(手術しない方法)が原則です。転位(ずれ)のない症例ではギプス包帯で治療します。転位のある症例は手術(骨接合術)が行われます。なお、子供の肘頭骨折は、こどもの整形外科の項を参照されて下さい。
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