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神経障害性疼痛とは、感覚神経の異常によって起こる疼痛です。すなわち、末梢感覚神経(手足や体幹の感覚神経)から脊髄や脳に至るまでの感覚神経が障害された際に起こる痛みです。その疼痛発生の機序は、痛みを伝達する物質が神経細胞へ過剰に放出されるためです。したがって、神経障害性疼痛の治療薬は、神経細胞に痛みを伝える物質を抑制し疼痛を緩和させます。 治療薬として、一般名のプレガバリン(商品名リリカ)とミロガバリン(商品名タリージェ)があります。整形外科疾患では、末梢神経の圧迫(頚椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、肘部管症候群、手根管症候群、腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症、腰部脊柱管狭窄症、骨腫瘍による神経障害、軟部腫瘍による神経障害など)や帯状疱疹後の神経痛、外傷後の神経損傷で使用されます。
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