膝蓋骨骨折
膝蓋骨骨折は、膝蓋骨(お皿)を打撲をして発生する場合と、スポーツ活動の際に大腿四頭筋の強烈な筋肉の収縮によって膝蓋骨が引き裂かれるように骨折する場合があります。症状は痛みや腫れ、運動障害、歩行障害です。関節内骨折であるため関節を穿刺すると骨髄から流失された脂肪滴を含んだ血液を認めます。

診断レントゲン検査の2方向撮影(正面像、側面像)で確定されます。しかし、骨折の位置によっては軸射像が必要です。ケガの場合は縦骨折粉砕骨折が多く、スポーツ活動では横骨折を多く認めます。時に、小さな剥離骨折も経験します。

治療:保存的治療(手術しない方法)と手術的治療とに分かれます。転位(ずれ)がない症例は、ギプス固定可動域制限付きの膝装具を行います。転位が軽度な症例は、ギプスを巻いて乾かないうちにギプスの上から徒手整復術をします。転位の著しい症例は、骨接合術(ワイヤーやスクリューなどで固定)が行なわれます。

 たはら整形外科