マレットフィンガー

マレットフィンガー
日常生活動作中やスポーツ活動中の捻挫(突き指)で発生します。
指先から数えて第1番目の関節で骨折や腱の断裂です。


症状・診断
突き指の際に第1関節が無理に反らされ(過伸展を強制され)て
骨折したタイプと無理に曲げられ(過屈曲を強制され)て腱が断裂したタイプに分かれます。ともに第1関節の屈曲変形(曲ったままで伸ばすことが出来ない状態)になります。骨折は剥離骨折です。

治療
1)保存的治療
骨折したタイプは第1関節の過伸展位で
整復が可能であればスプリント固定を行います。腱断裂したタイプは装具療法を検討しますが、その成績はまちまちです。

2)手術的治療
骨折したタイプで整復が困難な症例は
経皮的なpinningによる整復固定術を行います。腱断裂したタイプの新鮮例では腱縫縮術や関節固定術(腱が修復するまで伸展位で一次的に関節を固定する)を行います。陳旧例(時間が経過した症例)では腱形成術や腱移植術が行われます。


 たはら整形外科