鎖骨骨折 年齢を問わず外来でよく遭遇する骨折の一つです。鎖骨骨折は近位端骨折と骨幹部骨折、遠位端骨折に分かれます。大半は骨幹部骨折です。 治療 1)保存的治療(手術しない治療) 転位の少ない症例は鎖骨バンド固定で経過観察します。なお、固定を好まず早期に活動されたい方はプレート固定などの手術が検討されます。 2)手術的治療 転位のある症例や骨片が神経や血管を圧迫している症例、偽関節(骨がつかずグラグラした状態)の症例、鎖骨遠位端部骨折の症例では手術が検討されます。術式は経皮的髄内釘固定やプレート固定が行われます。なお、小児の場合は多少転位(ずれ)があっても旺盛な矯正能力があるため、簡単な固定(八の字型の包帯)で経過観察します。
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