頸椎牽引療法



頚椎牽引療法は、首の牽引(引っ張る作用)と休止(緩める作用)を繰り返すことにより、筋肉や筋膜由来の痛みや頚椎症性変化によって起こる痛みやシビレを緩和する治療法です。

筋肉や筋膜由来の痛みは、牽引のストレッチ作用で頚部の筋肉や筋膜、靭帯の緊張が取り除かれ痛みが緩和されます。頚椎症性変化由来の痛みは、椎間関節の不適合性が改善され、椎間板の変性による椎間孔(神経の出口)の狭窄が拡大され、局所の痛みや椎間板性の痛み及び神経性の痛みが緩和されます。

なお頚椎の牽引時は頚椎の前弯(首の前方のそり)を取り除くために首を10〜20°前屈し(顎を引いた状態で)牽引することが大切です。牽引力は体重の1/5(体重50kgの人は10kgでの牽引力)を目安とし、10分間程度行います。必要以上に牽引力を増したり、牽引時間を延長したりしますと、逆に頚部痛や頭痛や吐き気をもたらすこともありますので要注意です。


 たはら整形外科