MRI

MRI(磁気共鳴画像診断法)は磁気を利用して体内を観察する検査法です。1986年に実用化された画期的な画像診断法です。人体の主成分は水で、たくさんの水素元素で構成されています。それゆえ、特定の周波数を持ったラジオ波を体内へ照射するとラジオ波と水素元素は共鳴して信号を発生します。その信号をコンピューターで処理解析し、画像化したものがMRIです。

MRIは生体への侵襲や放射線被曝がないため非常に安全な検査法で診断能力に優れています。特に、MRIは軟部組織や関節内の病変、骨髄病変の描出に優れています。また、色々な方向(横断面・矢状面・冠状面など)での撮影が可能なため診断に非常に有益な情報が得られます。

さらに、
静脈に造影剤を投与し撮影すると、より詳細に病変が観察でき正確な診断が得られます。しかし、MRIの欠点として撮影時間が長いため患者さんに長時間の安静を強いることや検査料が高いことなどがあげられます。


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